アサヒ地水探査株式会社

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改修工事のタイミングは?

     

井戸が性能低下を起こす主な要因

井戸の性能は、井戸の湧出能力と水中ポンプの揚水能力が合わさったものです。
この図のように、性能低下を引き起こす要因は井戸とポンプどちらにもあって、複合的に揚水状態の異常を引き起こします。

井戸の性能低下要因
井戸の性能低下を引き起こす主な要因
  

井戸やポンプの能力低下による影響は、単に揚水状態の異常だけにとどまりません。
例えば、ポンプの揚水能力が低下すると揚水時の流量が減少するため、以前と同じ水量を得ようとしても、ポンプの稼働時間が長くなります。その一方で時間当たりの消費電力は以前と大きくは変わらないため、運用コストがしだいに大きくなります。

     

改修工事のタイミングは?

水中ポンプ引き揚げ作業
改修工事のうち、揚水ポンプについては、ポンプ全揚程の低下、モータの絶縁抵抗値の低下、設置年数などを基準に交換することが一般的です。一方、井戸本体については、井戸の症状に合わせた各種の改修工法があり、これをどのようなタイミングで行うかが井戸の寿命を左右する重要なポイントになります。

下図のように、一般に井戸の湧出能力は目詰まりの進行とともに低下の一途をたどります(低下する度合いは井戸によってさまざまですが)。
能力の低下を放置していると下図(左)のように、初期性能まで容易に回復できないレベルまで低下してしまい、結果として本来維持できたはずの井戸の性能を生かすことができなくなってしまいます。一方、下図(右)のように、適切な時期に必要な改修工事を行っていれば、井戸能力を一定レベルに保つことができます。

井戸の改修工事のタイミング
改修工事のタイミングと井戸能力の推移の例

このことから、改修工事を行うタイミングの見極めは、井戸能力の推移が把握できていれば比較的容易であると言えます。これを把握する最も確実な方法は定期的な点検です。井戸の初期能力を基準に定期的な点検を行っていれば、能力低下が顕在化する前からその推移を把握できるため、能力低下が大幅に進行する前に対策を打つこと-計画的な改修ができます。

今まで、井戸能力の推移が把握できていなかったとしても、すぐにでも点検をおこなうことから始めてみてはいかがでしょうか。左図の状態になっていたとしても、回復を図る方法はあります。まずは、お気軽にご相談ください。